障泥形　鉄地に鋤出彫り、銀布目象嵌。左右大透かし、鋤残土手耳。

丸形　鉄地に鋤下彫、据紋象嵌。鋤残土手耳。

丸形　鉄焼手腐らし地　丸耳
寛文八年二月日の年紀入り。

縁頭　赤銅魚子地に象嵌色絵あり。古金工。

目貫　四分一地に容彫りと色絵と象嵌色絵あり。水戸。

障泥木瓜形　鉄地に鋤出鋤下彫り、平象嵌と象嵌色絵あり。耳は打返耳。明珍氏、巧手。

竪丸形　鉄槌目地に陰透かし。耳は丸耳。両櫃孔。赤坂鐔。

障泥形　鉄槌目地に鋤出彫と象嵌色絵あり。耳は鋤残土手耳。肥前鐔。

丸形　鉄地に肉彫に地透し、象嵌あり。耳は丸耳。長州鐔。

撫角形　鉄地に鋤出彫り、金銀象嵌が華やか。耳は鋤残耳。谷文晁の龍虎を表現。

竪丸形　鉄地に鋤下毛彫りに陰透かし象嵌あり。耳は鋤残土手耳。甚吾。

変り木瓜形　四分一の磨き地に毛彫。耳は覆輪付き。肥後鐔。

木瓜形　鉄地に鋤出高彫り、真鍮象嵌あり。耳は角耳、小肉あり。無櫃孔。新版日本刀講座所載。

八ツ木瓜形　鉄槌目地に鋤出高彫、象嵌色絵の彫刻。耳は丸耳。京都住、青木氏。

竪丸形　鉄槌目地に陰透かし、桶底耳に片櫃孔。古甲冑師の作、無銘。

本造り庵棟、うぶ茎。　腰開きの互の目丁子乱れ、尖り状の刃交じり飛び焼きかかる。匂い口フックラと小沸よくつく。湯走りかかり、匂い足入り葉盛んに働く。金筋、砂流しよくかかり、明るく冴える。板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り映り立つ。鞍馬関。

本造り庵棟、磨上茎。　細直調子小互の目交じる。匂い口柔らかにフックラと小沸つく。小足入り葉働き、細かな金筋、砂流しかかり、匂い口明るく見事に冴える。板目肌、杢交じり練れよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り乱れ映り鮮明に立つ。長船長光の子。

本造り庵棟　磨上茎。　直調子に小互の目、小乱れ交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。小足、葉盛んに働く。細かな金筋、砂流しかかり明るく見事に冴える。板目肌、杢交じり見事に詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ乱れ映り鮮明に立つ。表に棒樋、裏に二筋樋の彫刻。最上大業物。

金本小札緋糸威二枚胴具足 兜(室町後期)銘　吉久作　天文三年⬜︎月日 筑前国高祖山城主で戦国時代の武将、原田家（大蔵氏嫡流）の伝来です。着用したのは黒田家家臣となった原田重種といい、原田家当主76代原田隆種の叔父、種益の […]

薙刀直し造り庵棟、磨上げ。互の目丁子乱れ、華やか。湯走り飛び焼きかかり、匂い足盛んに入り葉働く。金筋、砂流しかかり匂い口明るくフックラと見事に冴える。小杢目肌に板目交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り乱れ映り立つ。福岡一文字。

入念な鮫皮研ぎ出し鞘の海軍軍刀拵えです。鞘全面に美しい鮫皮が丁寧に施されています。海軍高官の保存鑑賞用であったと思われ、刀身を入れられた様子がありません。

小刀造り平庵　うぶ茎。互の目乱れに矢筈状の丁子が交じり飛び焼き交じる。小足よく入り金筋、砂流し頻りにかかる。匂い口締り心に冴える。板目肌に柾目交じる。

大鎧之由来書　　明珍宗恭　謹誌 薩州鹿児島石高七拾二万九千石 島津豊後守斉彬公　御所用　金小札紅白段威ノ大鎧 此ノ大鎧製作ハ幕末ニ出デシ故実ノ大家栗原柳庵ガ古式ヲ考究シテ 遺制ノ流儀ヲ考案シ　　柳庵ガ薩摩家中ノ 召抱具足 […]

竪丸形　鉄槌目地　肉彫地透　丸耳

薙刀直し造り庵棟、磨上げ。　互の目丁子乱れ、華やか。湯走り飛び焼きかかり、匂い足盛んに入り葉働く。金筋、砂流しかかり匂い口明るくフックラと見事に冴える。小杢目肌に板目交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景よく入り乱れ映り鮮明に立つ。折り返し銘。福岡一文字。

銘「常州住早乙女家成」 名門、早乙女一派の華やかで立派尚且つ堅牢な星兜です。

下がり藤の前立てがついた綺麗な兜です。製作年代、大正頃。

古い鎧です。戦国の気風を残し、静かな迫力を感じさせます。状態も江戸時代そのままで残されております。 ＜東京コミックコンベンションにて展示＞

江戸初期に造られた戦国の気風に溢れた具足です。ムラなくしっかりと施された威しがみごとです。 ＜東京コミックコンベンションにて展示＞

丸形　鉄地　鋤出高彫象嵌色絵
角耳小肉　両櫃孔　彦根住

鉄味が美しい、二枚胴の鎧です。漆黒の漆が迫力を感じさせます。仙台胴とも呼ばれる一品です。 ＜東京コミックコンベンションにて展示＞

陸奥棚倉藩十万石の阿部家伝来の鎧です。 兜は鉄黒漆六十二間の小星兜で、星は先の尖った小星が一行に二十九点を繁く打っております。八幡座は鍍金玉縁で小刻、甲盛菊、裏菊、魚々子唐草彫の葵座の五重となって見事です。後正中に鍍金笠 […]