2026.6/20鑑賞会 鑑賞刀「武家目利きから始まる出来の良さとは?」
投稿日:2026年06月19日(金)
「武家目利きから始まる出来の良さとは? <大名家の伝来品から~御家名物まで> 戦国時代の武器と宝刀を考える」
「大名家の伝来品」参考刀
和泉守兼定(二代) 刀 二尺三寸六分
備前住長船与左衛門祐定 一尺近い豪壮無比な両刃 九寸二分半
「武器と宝刀 戦国時代から江戸初期」
国友 鎧通し短刀 保存刀剣 白鞘 六寸五分 「15万円」
信国(筑紫) 粟田口写し短刀 白鞘 七寸七分 「22万円」
寿命(新刀) 本造り脇差 保存刀剣 白鞘 一尺一寸七分 「19万円」
宇多国長 平造り脇差 保存刀剣 白鞘 一尺一寸二分 「25万円」
関兼元(四代、最後の孫六) 本造り脇差 特別保存刀剣 拵入 一尺二寸七分 「45万円」
会津住初代兼定 本造り脇差 白鞘 拵付 一尺七寸五分半 「49万円」
冬広 刀 保存刀剣 白鞘 拵付 二尺二寸四分半 「58万円」
菊池住門国 同田貫の祖 刀 特別保存刀剣 白鞘 二尺七寸半 「145万円」
<武家目利き ポイント>
「歴史」
その歴史は舞草の蕨手刀と剣から、日本刀が生まれた時から始まっています。強く焼き入れをすることによって、反りと共に生まれる刃紋は当初は斬れ味をよくする為に始められました。それが時代を経る度に鑑賞の対象となり、信仰の対象や贈答品など宝刀として扱われるようになります。
斬れ味の判断ポイントとしては、匂い口にムラがあるかどうか、刃鉄と地鉄の接合部、つまり足がどう入っているかなどで、刃鉄の様子がわかります。地鉄を見るポイントとしては肌目がどうなっているかで、斬る際に断面に貼り付きやすいかどうかなどがわかります。耐久性では沸が強いものが刃が固く斬れやすいですが折れやすい傾向があり、匂い出来は柔らかいので折れにくく、寒冷地に適しています。
「乱れ刃と直刃」
古刀では乱れ刃は大肌、直刃は小肌で綺麗である、とされており、全体の硬さの管理のために、この掟通りで造られています。但し、安土桃山時代ころから、乱れ刃、直刃関係なく、地肌が綺麗になる傾向があります。寛永頃からまさに新刀らしくなりますが、それまでは新古境の時期とされ、それまでは古刀らしい作が多く、慶長新刀と称されています。なお江戸中期の文献では派手な大乱れは折れやすいとされますが、実際に折られたものは棟を叩かれるなど特殊なケースが多いようです。
<江戸時代からの始まった試斬について>
剣術の発達と実践の場が少なくなったことによって試し斬りが流行ります。
「堅物斬り」
兜や鉄板、骨などの硬いものを斬ること。刃肉がついているものや、鎬が高いものが向いています。
「軟物斬り」
巻き藁や綿など、人間の肉体に近い柔らかい抵抗を持つ素材を斬ること。鎬が低くなど刃肉がつかず、身幅が広くて、反りが浅いものが最も向いているとされます。

