新々刀の祖 水心子正秀(花押)刻印 文化十一年五月吉 江戸後期 武蔵 保存 白鞘 68万円 刃長26.8cm 反りなし 重ね0.6cm 元幅2.6cm 平造り庵棟、うぶ茎。やや逆がかった互の目乱れに丁子交じり、飛び焼き交じる。匂い深く小沸よくつく。足盛んに入り葉働く。金筋、砂流しかかり明るくよく冴える。板目肌、杢交じり練れよく詰む。地沸微塵に厚くつき、地景よく入り映り立つ。表に二筋樋、裏に棒樋の彫刻。水心子正秀。
両刃 備前国住長船忠光 文明二年八月日 室町後期 備前 保存刀剣 白鞘 55万円 刃長19.2cm 内反り 重ね0.55cm 元幅1.95cm 両刃造り、うぶ茎。 湾れに小乱れ交じり、二重刃交じる。匂い口ややフックラと小沸よくつく。小足、葉働き、細かに金筋、砂流しよくかかり明るく冴える。板目肌に柾交じり練れ詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ映り立つ。備前長船、彦平衛忠光。
会津兼之 奥州会津住兼定 天保十四卯年八月日(十代兼之) 江戸後期 陸奥 特別保存刀剣 白鞘 220万円 刃長 反り 元重 元幅 先重 先幅 69.7cm 1.4cm 0.71cm 3.0cm 0.55cm 1.8cm 本造り庵棟、うぶ茎。互の目乱れに尖り状の刃交じり、足よく入り小沸深くよくつき、金筋砂流し頻りにかかり匂口明るく冴える。 帽子は湾れ込んで小丸に返り、先掃きかかる。柾目肌に地沸微塵に厚くつき、地景入る。会津兼定。
写す清麿 吉原国家 七十二才作 昭和四十年仲秋 恵贈渡辺愛三君 現代 東京 保存刀剣 白鞘 55万円 刃長 反り 元重 元幅 28.5cm 0.0cm 0.65cm 2.6cm 本造り庵棟、うぶ茎。 互の目乱れに大房の丁子交じり、飛び焼き交じる。匂い深く、沸見事につく。足よく入り葉働く。細かな金筋、砂流し頻りにかかり、沸筋顕わる。匂い口明るく冴える。板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、強い地景よく入る。
勇壮な備前刀 備州長船勝光 文明十五年八月日 室町中期 備前 保存刀剣 白鞘 75万円 刃長 反り 元重 元幅 52.0cm 1.0cm 0.8cm 3.2cm 平造り三ツ棟、うぶ茎。 広直調子、浅く湾れる。匂い口フックラと小沸く。小足入り葉働き、細かな金筋、刃縁に絡む。砂流しかかり匂い口明るく冴える。板目肌、練れよく詰む。地沸厚くつき細かな地景顕われ映り立つ。末備前の注文打ち。
乱れ映り見事 無銘(青江) 鎌倉後期 備中 特別保存刀剣 白鞘 155万円 刃長 反り 元重 元幅 先重 先幅 49.1cm 1.8cm 0.55cm 2.8cm 0.4cm 1.9cm 本造り庵棟 磨上茎。 直調子に小互の目、小乱れ交じる。匂い口フックラと小沸よくつく。小足、葉盛んに働く。細かな金筋、砂流しかかり明るく見事に冴える。板目肌、杢交じり見事に詰む。地沸厚くつき、細かな地景顕われ乱れ映り鮮明に立つ。表に棒樋、裏に二筋樋の彫刻。青江。
ノサダ、最上大業物 和泉守藤原兼定(之定) 室町後期 美濃 特別保存刀剣 白鞘 290万円 刃長21.8cm 反りナシ 元幅2.1cm 重ね0.6cm 平造り庵棟、うぶ茎。 中直刃、浅く湾れて小乱れ交じる。匂い口フックラと小沸見事につく。細かな金筋刃縁に絡み、砂流しかかり明るく冴える。板目肌、杢交じりよく練れ詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ淡く映り立つ。二代、和泉守兼定。最上大業物。
相州上位作 無銘(直江志津) 南北朝 美濃 特別保存刀剣 白鞘 120万円 刃長 反り 元重 元幅 先重 先幅 45.6cm 0.8cm 0.7cm 3.2cm 0.6cm 2.9cm 本造り庵棟、磨上茎。 互の目乱れ、大房乱れ交じり小乱れ交じる。匂い深く見事に沸づく。小足よく入り、葉働く。金筋、砂流し頻りにかかり、明るく冴える。板目肌に杢交じりよく練れよく詰む。地沸微塵につき、細かな地景顕われ映り立つ。直江志津一門。
至徳年紀の古名刀 備州長船貞光 至徳二年五月日 鎌倉後期 特別保存刀剣 白鞘 58万円 刃長26.5cm 反り0.3cm 重ね0.48cm 元幅2.6cm 平造り庵棟、うぶ茎。小互の目乱れ、喰い違い刃二重刃交じる。匂い口フックラと沸づく。湯走り飛び焼きかかり、匂い足入り葉よく働く。細かな金筋、砂流しかかり明るく冴える。板目肌、杢交じりよく練れ詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ映り立つ。表裏に龍の彫刻。倫光の門。
備前一文字伝の傑作 売約済 周防國 杉田善昭作 祝還暦(以下 注文銘) 現代刀 山口 白鞘 参考品 刃長 反り 元重 元幅 先重 先幅 75.0cm 2.6cm 0.75cm 3.61cm 0.58cm 2.55cm 本造り庵棟、うぶ茎。 重花丁子乱れ、やや逆がかり焼き高く華やか。匂い口フックラと小沸よくつく。匂い足盛んに入り葉働く。細かな金筋、砂流しかかり、匂い口明るく冴える。小板目肌、柾交じりよく詰む。地沸微塵に厚くつき、細かな地景顕われ乱れ映り鮮明に立つ。平成八年の作品。本名、杉田昭二。川島忠善の門、受賞多数。