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吉則(三条) 応永二十二年八月日

京、山城鍛冶として、ひいては日本刀の中でも高名である「三条宗近」の一派である、三条吉則の名品です。本刀は現存する三条吉則の最初期の作で、鎌倉時代を想起させる作風の短刀です。名鑑によると平安末期の元暦頃からとされますが、現存作では本刀のような室町初期の吉則が最古となります。
本刀は宝刀然とした優美な姿で、刃紋は古調で気品溢れる互の目乱れ刃がスッキリと冴えております。地肌は板目肌に杢が交じって地沸がついて良く詰んで映りが立って、彫刻は表は剣の腰樋に棒樋、裏は棒樋を見事に彫っており、この独特な彫りと作風はまさに山城伝の作風です。600年近く経過したとは思えない健全な姿に、拵えは江戸時代の格式ある小刀拵がついております。貴重な三条吉則の名作を御覧下さい。

室町初期 山城 特別保存刀剣 白鞘 拵付 75万円

刃長25.3cm 反りなし 重ね0.4cm 元幅2.3cm

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