越中則重は正宗十哲に数えられておりますが、姿や作風を見るに実際は新藤五国光門であったと言われており、正宗と兄弟弟子であったようです。相州伝上工の中で鍛えが一層肌立ち、太いチケイもしきりに入りその地鉄は松皮肌と称されます。刃中の沸のつき方も強いものが多く、その肌と絡まり働きを多く見せてくれます。越中を代表する相州伝上工です。 本作は鎌倉末期の品の良い格好に、地鉄は板目肌に大肌の杢目交じり松皮肌となり、刃文は沸が良く付き、肌と絡んで見事な働きをみせ、砂流、金筋が頻りにかかって覇気が溢れます。さすが相州伝上工の一振りで、則重の実力が遺憾なく発揮された逸品です。
Mumei(Den Norisige)
The late Kamakura period:1299-1333 Etchuu
Tokubetu-Hozon certification by NBTHK
Ha-cho(Edge length)64.4cm Sori(Curvature)approx.2.6cm
Motokasane(thickness)0.55cm Motohaba(width at Ha-machi)2.75cm
Sakikasane(thickness)0.4cm Sakihaba(width at Kissaki)1.7cm
Sirasaya
The sword is accompanied by an elegant koshirae dating from the late Edo period.
Please contact us!