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政常入道

安土桃山時代(慶長新刀)の短刀の名手、初代相模守政常の小刀です。政常は美濃国関兼常の八代目の次男で、始め兼常と名乗りましたが永禄十年に独立して名を政常と改め小牧に移住しました。天正十年の小牧・長久手の役には徳川家康に槍百筋を納めて銀子を賜わっています。その後、天正二十年五月十一日に相模守を受領しており、二代目に代を継がせると本作のように入道銘を切ります。また福島正則の抱え工としても有名です。作品は天正、慶長年代に多く、槍、薙刀等も得意としており、武将達の為に当時最も実用に供された業物を造っております。

作風は地肌の鍛えがよく詰んだ板目に、柾が交じり白気映りが立ち鉄が冴えて強いです。刃紋は直刃が締まり心に湾れて村正のような腰刃が交じり、よく冴えています。この小刀も利刀を造って知られた同作の特徴がありバランスが良いです。この小さい小刀の中に刀の要素がすべて詰まっています

刃長 元重 元幅
11.3cm 0.2cm 1.15cm

江戸前期 尾張 当店の鑑定  白鞘 3.8万円

柄長4.5cm

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