孫六兼元は和泉守兼定(之定)と並んで戦国時代の美濃鍛冶を代表する刀工です。代々兼元を継承しましたが二代目のみを孫六と称し、多くの戦国武将の愛刀とされ、古くより最上大業物として名高い名工です。作風は尖り状の互の目乱れが鋭く冴えたまさに三本杉の刃紋で、匂い口は深々とフックラして美しく、同作中でも華やかで出来が優れます。付属する拵は武用を強く意識した金具を用いた完成度の高い幕末の打刀拵で本作の格式を高めています。徳川家康公をはじめ、戦国期を生き抜いた大名の多くは本作のような関の名刀をことに大事にしました。幻の之定の名刀をこの機会にぜひご覧下さい。
Magoroku Kanemoto Saijyouoowazamono
The late Muromachi:1492-1569 Mino
Tokubetu-Hozon certification by NBTHK
Ha-cho(Edge length)70cm Sori(Curvature)approx.2.0cm
Motokasane(thickness)0.75cm Motohaba(width at Ha-machi)3.3cm
Sakikasane(thickness)0.55cm Sakihaba(width at Kissaki)2.5cm Sirasaya
The sword is accompanied by an elegant koshirae dating from the Showa period.
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