肥前初代忠吉の現存稀な五字忠吉銘の名品です。肥前初代忠吉は埋忠明壽の門で鍋島藩の抱え鍛冶として活躍しました。新刀最上作として江戸時代を代表する刀の名工で、切れ味も日本刀最高ランクの最上大業物とされています。肥前國忠吉、肥前國住人忠吉と銘を切り、晩年は受領して武蔵大掾忠広と名乗ります。また鍋島藩の為に多くの贈答品や献上品を作り、時には身分の高い相手の為や奉納品も手がけました。特に本作のような初期作である「肥前国忠吉」銘の作は「五字忠吉」と呼ばれて珍重されています。本刀は、出来、ヤスリや中心仕立ての他、長さや反りもまさに名品の品格があります。同作中の中でも沸が際立って強く華やかで、正宗の如き美しさがございます。さらに伝来も良く、本阿弥光徳の弟の系統である忠敬系13代目、本阿弥宗景の折り紙、鞘書がございます。
肥前国忠吉(初代忠吉)
刃長 | 反り | 元重 | 元幅 | 先重 | 先幅 |
46.6cm | 0.9cm | 0.65cm | 2.95cm | 0.5cm | 2.25cm |
江戸初期 肥前 特別保存刀剣 白鞘 195万円