会津兼定は、最上大業物と知られる和泉守兼定の孫、清右衛門兼定が会津に移って以後、幕末の十一代まで会津藩工として活躍しました。本作の姿や作風は、まさに十一代の出来で、かつては十一代の作とされていました。出来は緻密な柾目肌に冴えた乱れ刃が光り、同時期の清麿(正行)、後の十一代の傑作を思わせます。
奥州会津住兼定 天保十四卯年八月日(十代兼之)
刃長 | 反り | 元重 | 元幅 | 先重 | 先幅 |
69.7cm | 1.4cm | 0.71cm | 3.0cm | 0.55cm | 1.8cm |
江戸後期 陸奥 特別保存刀剣 白鞘 220万円