鎌倉時代、京都綾小路に在住したと伝わる、綾小路の太刀です。綾小路一派は定利が有名で、鎌倉前期より作刀していたとされています。来國行との親交があったとされる刀工ですが、作風はより古雅であり、「三日月宗近」で知られる三条、五条派に近い出来口で知られます。本作は地鉄が強く、刃紋は直調子に小丁子刃が小模様に乱れて、うちのけを交えるなど、所伝よりも覇気があり、粟田口を思わせます。
Mumei(Ayanokoji)
The early Kamakura period:1185-1221 Yamasiro
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