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文久壬戌十一月為森田君鋳 胤吉 酬国以死

堀井胤吉は本名を堀井来助といい、文政四年に近江国石山村の野鍛冶の四男として生まれました。父の死の後、二十四歳のときに大坂に出て月山貞吉の門人となり「吉文」と銘を名乗りましたが、後に貞吉の紹介によって大慶直胤の門人になり、二人の師から一字づつ貰って堀井胤吉と名乗るようになります。独立した胤吉は、文久二年に膳所藩本多家の家老である村松静寛の支援により膳所藩に仕えますが、廃刀令の際に職を失っており、傑作が多いのはこの間のものです。後の胤吉は、島崎藤村と滋賀県石山で出会うなど、逆境の中、黙々と修行を続けていた事が知られています。その甲斐あって七十五歳の時に滋賀県社寺係、笠井氏の紹介により明治28年宮内省御用刀匠に任命されており、明治三十六年に八十三歳で亡くなるまで、今に続く堀井一門の基礎を築いています。本作は文久壬戌年(文久二年)の作刀で、まさに膳所藩の抱え鍛冶となった頃の記念すべき作刀であり、死を以て国に酬いるという注文主と胤吉の気迫が伝わってきます。作風は師傳をよく顕わしており、優美な姿や練れた鍛えは月山貞一の様であり、また強い地鉄や覇気がある刃はまるで直胤の作の様でもあります。

刃長 反り 元重 元幅 先重 先幅
76.0cm 2.42cm 0.9cm 3.5cm 0.6cm 2.3cm

江戸後期 近江 特別保存刀剣 白鞘、拵付 95万円

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