戦前を代表する名工である笠間一貫斎繁継は本名を笠間義一といい、叔父の宮口一貫斎繁寿と南海太郎朝尊の孫という森岡正吉の門人で、宮内省御刀係の他、日本東部鍛練刀工業組合副理事長や東京赤坂日本刀伝習所師範を勤め、帝展最優位に入選するなど、数々の献上刀を作刀しました。その後も人間国宝となった宮入昭平や、義理の息子にあたる塚本起正の師としても知られており、昭和40年に80歳で亡くなるまで現代刀の基礎を築いております。本作は繁継の代表作として知られる、頭山満の邸宅内で作刀された作です。まことに常より美しく、華やかで本工の最高傑作と見えます。
繁継 於頭山満邸内 昭和十三年六月日 (笠間一貫斎繁継)
刃長 | 反り | 元重 | 元幅 | 先重 | 先幅 |
67.6cm | 1.4cm | 0.8cm | 3.3cm | 0.6cm | 2.2cm |
現代刀 東京 特別保存刀剣 白鞘 95万円













