新選組副長、土方歳三の愛刀と知られる<名工>和泉守兼定(十一代兼定)の短刀です。慶應四年仲秋(8月)の年紀があり、会津戦争にて主君、松平容保公と共に兼定が会津若松城籠城中に造ったと云われる一振りです。歴史的にもこの作品は、兼定が実戦刀を実地で作刀した最後の作です。
本作の作風は質実剛健な姿に武用では最強の伝法と謳われる大和伝の保昌のような柾目出来で、絶望的な戦を生き抜くという兼定の渾身の気迫を今生にうったえているようです。また絹の刺繍が美しい、幕末当時の拵えが付属しております。
和泉守兼定(十一代兼定) 慶應四辰年仲秋日
幕末 陸奥 特別保存 白鞘、拵付 お問い合わせ下さい
刃長25.5cm 反りナシ 元幅2.5cm 重ね0.7cm






